カメラレンズケースの作成

By taka_ume - 4月 21, 2024

 以前に作成したレンズケースですが、85mmレンズのフードが少し引っかかるのが使っていて気になったので、新しく作り直しました。

ちなみに、前のはこんな感じで内側はイタリアンソフトを貼っており、ベルトには幅太のベルトループを使っています。当初サイズから少し小さくしたので、ショルダーベルトをつけるためのDカンが円の中心にした対称位置になっておらず、更にそういう使い方しないなあということとベルトループも若干使い勝手悪いので、仕様変更します。

早速作り始めるのですが、まず床革で芯となる筒を作ります。あらかじめホームセンターで買っておいた塩ビの筒がちょうどいいサイズでした。これに床革を巻き付けます。


後で抜けやすくするために薄いシートを巻き付けその上に床革を巻き付けます。床革にはコート剤を塗って固めておきます。これを2回行いおよそ4mmくらいの厚みにします。この手順だと後で内側に革を貼り付けることになるのですが、それが結構たいへんでした。なので、このときに一番内側の革から貼り付けていくと工数が減りそうかなと思っています。(コート剤が内側の革に染み出さないことに気をつけないといけませんが)

ピッグスエードを内側に貼り付けました。普通のボンドで貼り付けたのですが、やはり大変でした。


隙間がやはり気になりますね。後でなんとかします。


レンズを入れる側は頑張って折り返します。ただ折り返したときコバ部分は円周が広がるのを忘れたので、盛大に隙間ができました。これも後でなんとかします。

ピッグスエードを折り返して、底を貼り付けました。


隙間を隠す帯のようなピッグスエードを貼り付け、芯の部分は完成です。内側の底にはピッグスエードを貼り付けた床革を後で入れます。

外側の革を切り出します。ここが寸法通りにいかないので、一度円周方向を長めに切り出して微調整してサイズを決めます。穴の数も底革と巻きつける革で合わせます。

接着剤で芯筒に貼り付けます。このとき縫い合わせるところは接着剤を塗りません。

クロスステッチで縫い合わせていきます。

底鋲をつけた底革を貼り付けて、縫っていきます。

なんとか縫えました。コマ合わせ縫いもだいぶ慣れました。張り合わせ時にそれぞれの穴の位置があっていればなんとかなるのですが、なんか少しずれてしまいました。まあ、それでも縫えるんですけどね。ここも前回と仕様を変えて、底を覆うようにしました。

レンズをいれる側の縁を縫っていきます。菱ギリで穴を貫通させながら縫っていきます。

縫い終わりましたが、菱ギリが水平に刺せなかったところもあり、内側のステッチが乱れてしまいました。

ベルトに取り付ける金具をつけるためのDカンです。この部分は以前の型紙をそのまま流用しました。また、クロスステッチ部分をベルト側に持ってきています。クロスステッチ部を切らないように注意しながら縫っていきます。

蓋以外が完成しました。ピッグスエードのスエード側を使っているので手触りはほんの少しふわっとします。手触りだけは高級感が出ました。

さて、蓋の作成に移ります。今回使う革はイビザでちょっと厚みを出すために2枚貼り合わせにします。内側の凸部に床革を使います。これは後でピッグスエードを貼り付けます。この蓋は片側をひねり、片側をスナップロックで固定します。(スナップロックの代わりにカシメでもいいのですが、ちょっと使ってみたいと思い実験です)で、右下の小さい部品はそのスナップロックの受けをカシメるためのものです。直接芯革につけようと思ったのですが厚すぎて届かず、苦肉の策です。

蓋の中には芯材をいれてハリを出します。周囲は漉いておきます。

床革にピッグスエードを貼り付けます。凹凸はハンマーで叩いて均します。

表面はこんな感じです。やはり手触りがいいですね。

蓋に縫い付けました。

蓋の表はこんな感じ。残りわずかの糸を使い切りたく、内側は若干太めのステッチです。

スナップロック側はこんな感じです。黄色の革はもう少し厚くしたほうが良かったです。1mmだと部品がガタガタします。取り付けたあとに気づいたので隙間に革を詰めました。

こちらはヒネリ側。この金具の取り付けがまたズレました。それに引っ張られて革がずれています。

蓋を閉めた状態です。ホックみたく蓋を閉める際に力をくわえないので、いいですね。芯に使った革が硬ければホックもありですが、相当硬いものにしないとだめでそれだとちょっと違うなあということで、この仕様にしています。

レンズを入れてみました。スムースに引っかからずに入っていきます。(通常はフード側を下に入れます)


内側はこんな感じで、すべてピッグスエードです。スエードの感触がいいですね。

3つめの作成なので、ちょっとスムースに進められましたが、まだ改良点はありますね。さて次は何を作ろうかな?












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