事前設定とIC4604付近

By taka_ume - 3月 22, 2020

晴れました。しかも新月。これを逃さない手はありません。Raspberry Pi4の新システムにして初撮影も兼ねています。

が、その前にシステムをSSDにしたのでどうやってファイルを取り出すか?まずは、USBメモリーを差し込んでみると…

認識しませんでした...

もう、あれこれ調整する時間がないので、sambaを組み込んで、ネットワーク経由で取り出すことにしました。

#sudo vim /etc/samba/smb.conf

smb.confファイルに公開フォルダー設定を追記します。

[raspberrypi]
   comment = Raspberry Pi
   path = /home/ubuntu/Pictures
   guest ok = yes
   guest only = yes
   create mode = 0777
   directry mode = 0777
   read only = no
   #browsable = no
   force user = ubuntu


これで、Win10から簡単に取り出せました。(\\IPアドレス\raspberrypiでアクセス)

それと、有線ネットワークが管理されていないというメッセージが出て、GUIで見れないので、いろいろ調べて次の設定を行いました。

#sudo touch /etc/NetworkManager/conf.d/10-globally-managed-devices.conf

そのファイルに、下記の内容を書き込みます。

[keyfile]
unmanaged-devices=*,except:type:wifi,except:type:wwan,except:type:ethernet

で、デーモンを再起動。

#sudo systemctl status NetworkManager

さて、この間上手くいかなかったiGPSですが、スマホから先に情報を送っておくと上手くいきました。(これが正解なのかは不明です)なので、これもサービスに登録しておきます。

i-gps_start.shファイルを下記の内容で作成します。

#!/bin/bash
cd /home/ubuntu/gpsd
/bin/python /home/ubuntu/gpsd/iPhone-gpsd.py > /dev/null 2>&1

i-gps_post.shファイルを下記の内容で作成します。

#!/bin/bash

while ! [ -e /dev/pts/0 ]
do
  sleep 1
done

chmod a+wr /dev/pts/0
logger Start fake GPS

i-gps_stop.shファイルを下記の内容で作成します。

#!/bin/bash

kill `ps ax | grep "/usr/sbin/gpsd" |  grep -v "grep" | awk '{print $1}'`
kill `ps ax | grep "/iPhone-gpsd.py" |  grep -v "grep" | awk '{print $1}'`
logger Stop fake GPS

igps.service(サービス登録ファイル)を下記の内容で作成します。

[Unit]
Description = iGPSD devices

[Service]
ExecStart = /home/ubuntu/gpsd/i-gps_start.sh
ExecStartPost = /home/ubuntu/gpsd/i-gps_post.sh
ExecStop = /home/ubuntu/gpsd/i-gps_stop.sh

[Install]
WantedBy = multi-user.target

スクリプトは/home/ubuntu/gpsdに保存し、サービス登録ファイルは/lib/systemd/systemに保存します。
その後、サービスに登録します。

#sudo systemctl enable igps.service
#sudo systemctl daemon-reload

ちなみにpost設定を入れているのは、読み込み許可しないとINDI_GPSDにデータが渡らなかったためです。さらに、pts/0の設定にしていますが、これはコンソールより先にサービスが立ち上がるためです。最初コンソールを立ち上げた後にいろいろ設定していたので、iGPSはpts/1を使用していましたがそのままサービス登録するとそのptsの使用順の違いで動かないと困っていました。

さて、スマホからアクセスして位置情報を渡します。

そうすると、INDI_GPSD側で認識しました。


これで確実に位置が設定できますね。情報を頂いたTーStudioさんに感謝です!

撮影は3/20の夜で、大阪と和歌山の県境付近に行ってきました。ただ、すんなりと撮影準備ができたかというとそうではありませんでした。

Raspberry Pi4にしたことでASI CAPがインストールできず、ピント合わせができね~と焦っていましたが、タブレットでもできるようにしていたことを思い出し接続。いざ立ち上げると、カメラが認識しない。どうも変換コネクタがダメっぽく、念のため持ってきたPCでピント調整。でもここでの調整が甘くピントがずれてました…
なので、3対象の内 2対象はオシャカ、最後のIC4604にかけることにしました。

今度は、ピントを合わせなおして撮影開始。3時間かけた結果がこれです。



IC4604付近
撮影地:大阪 泉南市
望遠鏡:RedCat51(250mm)
カメラ:ASI294MC
フィルター:LPR-N
制御:Ekos + INDI
ガイドスコープ:マイクロガイドスコープ50(190mm)
ガイドカメラ:ASI178MM
ガイドソフト:PHD2
赤道儀:Celestron ADVANCED-VX
ゲイン:220
露出時間:180sec
枚数:Light × 60
コンポジット:自作ソフト
仕上げ:Photo Shop CS6

うーん、淡い部分は全然でした。もう少しゲインと露出を上げるべきでした。さらに言えば、QBPフィルターを使わなかったのは失敗でした。背景がなんとなくかぶっている感じです。Nik Collectionで強調したのですが、ちょっとやりすぎました。とりあえず前回のように途中で止まることなく撮影できたのでそれだけでも良しとしますか。

  • Share:

You Might Also Like

0 コメント