ノートカバーの作成

By taka_ume - 10月 30, 2023

8月に作成したノートカバーの作成手順です。革のアウトレット  アビチにて長財布の第2試作用に「姫路ヌメ モーガン アニリン仕上げ でかたんざくサイズ」キャメルを買うついでにワインレッドも購入。作るものを決めずに買ってしまったのですが、そろそろ新調しようと思っていたノートカバーを作ってみようと思い立ちました。

革のアウトレット  アビチ

元々使っているノートカバーのサイズを参考にCADで図面を起こして作り始めました。

アウター(ワインレッド 厚み1mm)

芯材(ボンテックス 0.75mm)

ペンホルダー(ヌメ 2mm)

アウターをサイズ通りに切り出します。

型紙はあらかじめ菱目打ちで穴を開けておきます。その型紙と革をテープでずれないようにとめておき、ハンドプレスで無心になって穴を開けます。どこかのウェブサイトで見たのですが、あらかじめ型紙に穴をあけておくことでズレを防ぐ狙いです。

穴があきました。まあまあ、いい感じです。

芯材の周囲を頑張って漉きます。

ペンホルダーも漉きます。(ちっさいので漉きにくい…)

芯材を貼るため、ボンドを塗り貼り付けます。

ペンホルダーの床面を処理して、

漉いたところ通しを貼り付けます。

あらかじめ芯材にはペンホルダーを貼り付けるところを避けていますので、そこめがけて貼り付けます。


こんな感じ。で、もともとアウター一枚で済ます予定でしたが、このように芯材を入れたほうがしっかりするので、インナーの革を今度はphoenixさんであらかじめ購入しておきました。黒のイタリアンソフトです。このとき初めてカット販売の皮をその場で革を見ながら「ではこのサイズで」と買ったのですが、内心ドキドキでした。そう、サイズが足りるか?です。

案の定、左下サイズが足りずパッチを当てています。ここは、カードポケットで隠れるので良しとします。ちなみに、背表紙部分はボンドをつけない浮かせ貼りしています。

で、カードポケットを作成。ここに名刺などを入れる予定です。

本体に貼り付け。さっきのパッチは見事に隠れています。

反対側もノートを挟むパーツを取り付けます。ここで、アウターの素材がなくなり急遽こんな細いパーツに成り下がりました…

まあ、諦めて周囲を縫います。距離があって結構時間がかかりました。

で、完成。

実際のノートを入れてみて… 大丈夫でした。

表はこんな感じ。

中身は、ちょっと厚いかな。

ノートを挟むのはこういう感じになります。(後日はさむ力がゆるくなり、左右反対に使わざるを得なくなったのは内緒です。まあそれも今日修繕したのでなんとかなりそうです)

シンプルですが結構縫う距離が長く、A5サイズで良かったと思う次第です。A4だとかなりしんどいかもです。2ヶ月近く使っていますが、ノートをはさむところとペンホルダーがちょっと大きい以外は特に不便ありません。意外とイタリアンソフトの手触りがよく、ちょくちょく触ってしまいます。もちろん、アウターの姫路ヌメも悪くありません。

本日、足りなかった部分をイタリアンソフト イエローでふさぎました。あと、ペンホルダーも少し小さくしています。こんなことなら、仕上げる前に追加の革を買いに行けばよかったとちょっと後悔しています。

最後に、型紙は0.34mm厚のマット紙を使っています。印刷して切り出せばそのまま型紙になるので、厚紙に印刷紙たものを貼り付ける手間が減ります。コストはかかりますがそれに見合ったメリットは十分ありますね。




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